忘れるということ
今朝、テレビの映像が目に入ってきました。タモリさんが、「60代は、2階まであがって、何しにきたんだったっけとなる。70台代は、後ろを振り向いて、冷蔵庫を開けたとたん、何をするんだったっけ?となる」と言われていました。
私自身、そんなことって、結構よくあります。ちょっと不安になったりもした時期もありましたが、年齢的に普通のことなのだと気にしなくなってきていました。この放送を聞いて、さらに、みんなそうなのねとも思いました。もう少し若くても、そういうことを聞くことがあります。主に忙し過ぎる場面でしょうか?
この言葉を聞いて、ふと思ったことです。
低学年のかず・ことばの授業を開始して間もないクラスでは、中には、答えは分かったのに、問題を答えるために1メートル前に出てくるだけで、何を聞かれているか忘れる、何を答えていいか分からなくなる児童がいるということです。前に出るという行動をすることに意識がいって、忘れるのでしょう。その児童の実態を知って、上手に手助けをして、楽しく授業をします。そうすると、成長とともに、そのようなことはなくなっていきます。なので、そのこと自体は、大きなこととは捉えていません。出来るようになるという見通しがあるからです。日々の経験、慣れ、考えるという積み重ねが、後押ししているのでしょうね。当然のことですが、前に出て答えられないからといって、分かっていないとは断定しません。
話はそれましたが、高齢化の進む社会でも、出来ないことは認めあい、出来ることでフォローし合い、楽しく学びながら心穏やかに楽しく暮らせる社会になっていくといいなあと思いました。